警 察





高校1年生の時に原付免許を取りました。

学校はバイク全面禁止だったのでもちろん内緒です。

当時原付最速7.2馬力の「RG50E」を手に入れて調子こいて

ましたが担任に免許のことがバレてしまい、免許とバイクの鍵を

没収されてしまいました。

鍵はスペアキーを作ってから渡したのでOKだし、無免許なわけじ

ゃないので免許不携帯でσ(^_^)は相変わらずバイクを乗りまわ

してました。

ある日、海岸線を全開(90Km位)で走っていると左側に車が2台

止まってたんです。

でも別に気にもしないで横を走り去ろうとしたら・・・

前に止まっていた車がオシャレな白黒ツートンカラーの車でした。

しかも屋根の上には赤いものが!


「げっ!パ、パトカーだ!」


走り去りながら横目で見たら、歩きながらパトカーに向かっていた

警官がいきなりダッシュをしてパトカーに乗り込みました。


「うわっ!マジかよ?」


恐る恐るチラッとバックミラーを見たら赤灯を回して追いかけて

くる!?


「どうする?止まるか?逃げるか?」


一瞬迷いましたが答えは・・・


「逃げるしかない!!」


それから右に曲がったり左に曲がったり、路地を走りながら何とか

パトカーをまこうとしましたが振り切れません。


「そうだ!海に逃げよう!車は海岸の砂地は走れないぞ!」


σ(^_^)はひらめきました。

もう、これしかないと思って海に向かいます。

舗装路から普通の砂地、あと少しでこの先は浜砂になる。


「見えた!あの浜砂の所まで行ったら大丈夫だ!」


アクセルに力が入ります。バックミラーを見ると普通の砂地に入って

からパトカーがちょっと離れたような気がします。


「よし!振り切れるぞ、浜砂だ!」


・・・と、思ってフロントタイヤが浜砂にのった瞬間。


「うっ!」


バイクはいきなり前方一回転をしました。

σ(^_^;はタンクに胸を打ったあと、投げ出されました。

サーファーがビックウェーブに飲み込まれたような状態です。

天と地・右と左・・・もう何がなんだかわかりません!

そして転がりながら思いました。


「浜砂って車も走れないけど、バイクも走れなかったぁぁぁぁぁ・・・」


その後、警官に捕まって首元をつかまれながらパトカーまで引きづ

られていきました。

その後のことは・・・書きたくありません・・・



<教訓>海には魔物が住んでいる!



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