免 許 更 新






あれは平成元年の12月でした。

お昼休みに運転免許更新の話題が出ていました。

話の途中で、ちょっと自分の免許更新年が気になって財布から

免許証を出してみました。

ちなみにσ(^_^)の誕生日は11月10日です。

免許証を見てみたら「昭和64年の誕生日まで有効」となってます。


ん?今年は平成元年で・・・でも去年は昭和63年だから・・・
 昭和だったら今年は64年か?あれ?今は12月ってことは
 ん?あ、あぁ〜〜!!免許が切れてる〜!!


そうです。一ヶ月前が免許の更新日でした。しっかり過ぎてます!


(注:平成15年より誕生日前後一ヶ月以内でしたら免許の更新が出来るよう
    になりましたけど、それまでは誕生日を1日でも過ぎるとダメでした)


気がついた瞬間、σ(^_^;は大パニックです。

血の気がサーと音をたてて、ひいていきます。

身体中の血がすべて下にひいて足に集まり、足の指の間から

ピュ〜って出ちゃうくらいの勢いです。

でも何とかしないといけないので血液の無くなった頭で考えます。


ま、まずは警察に電話してみるか?い、いや!免許センターの
 ほうが、この場合いいのかな?


免許センターの電話番号を調べて、震える手で電話しました。


か〜すけ
あの〜免許の更新日を忘れてて、過ぎちゃったんですけどぉ…

教習所に通う事になったりしたら、ややこしいなぁ〜


係員
あっ、うっかり失効ですね!どのくらい過ぎてますか?

うっかり失効?な、なんじゃそりゃ??


か〜すけ
えっとぉ〜約一ヶ月過ぎてるんですけどぉ…

大丈夫かなぁ?ドキドキ!


係員
六ヶ月以内でしたら手続きは簡単です。こちらに来て下さい

おっ、ラッキ〜!簡単だって!


か〜すけ
そうですか!わっかりましたぁ〜


元気に返事をして、受付時間・持って行く物などを聞きました。

そして急遽休みをとって幕張の運転免許センターに行きました。

受付に行ってみると聞いたとおり「うっかり失効・六ヶ月以内

という看板がありました。

免許は持ってるけど、うっかりして更新を忘れた(失効した)ので

うっかり失効」と呼ぶらしいです。

なるほどね!わかりやすいネーミングだなぁ〜

ちょっと感心してしまいました。

その後順番に並んでいたら係りの人(オバちゃん)がやって来て

みんなの誘導を始めました。


はぁ〜い、うっかりさぁ〜ん!順番にこちらに来て下さぁ〜い


な、なにぃ!うっかりさんだと!確かにうっかりして免許の更新を

忘れたけど、そんな名前じゃないぞ、ゴラァ〜!

心の中で叫びます。

でもそんな心の叫びは、オバちゃんには届かなかったようです。


うっかりさんは書類が違いますので、まずはこちらの書類を提出
 して下さいねぇ〜持ってきた写真も一緒にですよぉ〜


明るくオバちゃんは説明を続けます。

だ・か・ら・さぁ、うっかりさんじゃないっつーの!

またまた心の中で叫びました。でも、無駄でした。


それと、うっかりさんは申請書類が違いますので、金額も
 ちょっとだけ高いですからねぇ〜


そんな事はいいから、もううっかりさんって呼ばないで・・・

σ(^_^;の心は、もうズタズタです。

ボロぞうきんのようになった心を引きずって、二時間ほどの睡眠

学習
(講習とも呼ぶらしい)を受けて免許は復活しました。

ここでちょっと言い訳です。

平成元年の誕生日(11月10日)が免許の更新日でしたが

その年の11月15日が自分の結婚式でした。

打ち合わせやら準備やらで超忙しかったんですよ〜

それで免許の更新を忘れてしまったんですね〜うん、うん。



さ〜て、時は流れて平成14年。

家内の誕生日は4月7日です。

その日4月24日は会社が休みで、σ(^_^)は2階の部屋でマッ

タリしてました。

すると夕方、家内が何やら叫びながら階段を駆け上がって来ました。

バタバタバタ・・・


大変、大変!私、今年が免許の更新だった!!


記念すべきうっかり夫婦誕生の瞬間です。




<教訓>うっかりも 二人でやれば 怖くない



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