バトル PART1
ある朝、愛車スープラ(JZA-70)で会社に向かっていました。 ふと気がつくと後に車の影が見えます。 ルームミラーで確認したら丸目のスズキ アルトワークスでした。 660ccのツインカムターボです。 60〜70Km位で流して走っていたのですが、アルト君はスープラに ベタ付けで走ってます。 「おい、おい…いくらアルトワークスっていっても軽だろ? σ(^_^)のスープラは2500ccのツインターボだぜ?」 一人で苦笑いをしながら、ちょっと加速してみました。 でもアルト君も頑張ってついて来ます。 軽相手にマジになってもしょうがないので最初は無視してました。 でもずっと張り付かれてると、段々とムカついてきます。 そして直線からカーブが連続する道に変わる直前、格の違いを見せ つけてやろうと思い・・・バトルモード・スイッチON! 直線を80Kmで走行していましたが、一つ目のコーナー前で加速! 100Km位で飛び込みます。それから右に左に265/40/17インチ のリアタイヤをきしませながら、後も見ないで100〜120Km位でコー ナーを攻めまくりました。 プロフの115パイマフラーとブローオフバルブのサウンドが、辺りに 響きわたっています(かっちょいい〜♪) 最後の右コーナーを120Km位でテールスライド気味に立ちあがり 直線になってからアクセルベタ踏み!フルブースト・フル加速! あっという間にスピードメーターが160Kmを指した時に 「ふうぅ〜軽相手に大人げなかったかな?どれどれ、どの位離れ た?」 と思いながら、後を見てみたら・・・ い、いる!す、すぐ後にいる!アルト君がいるぅぅぅ!! 「げっ!なんじゃそりゃあ!マジかよぉ!!」 もう一度スピードメーターに目をやると170Km弱を指しています。 さすがにそれ以上スピードは出せないのでブレーキを踏みました。 そして次の交差点でσ(^_^;は右、アルト君は左に曲がり分かれて しまいました。 その後アルト君と会うことは、二度とありませんでした。 自分としては峠に通って腕を磨き、毎日走っている慣れた道をチュ ーンしたスープラで走る・・・ そこそこ速く走れてるんじゃないかと大きな勘違いをしていました。 σ(^_^;は軽自動車もちぎれない、ヘタッピ野郎でした。 大ショックです! でもショックが薄れてきた一ヶ月位後の朝、会社の上司がσ(^_^) に話しかけてきました。 ちなみに上司はZ32ツインターボ(もちろん280馬力)に乗ってます。 若い頃はサニーでサーキットを走っていた強者です。 上司 「昨日ね、○○に行こうとして××近くの道を通ったんだけど、 ホワイトとシルバーのツートンカラーの軽にあおられちゃったよ」 ん?それってアルト君に遭遇した場所に近いぞ!? か〜すけ 「えっ?それってアルトワークスじゃなかったすか?」 上司 「何だかわからないけど、ライトが丸目の軽だったよ」 あ、あいつだ!間違いない! か〜すけ 「で、どうでした?ぶっちぎりました?」 上司 「それがさぁ、結構飛ばしたつもりだけど離れないんだよね。 最近の軽は速いね〜驚いたよ」 か〜すけ 「マジっすか?実は一ヶ月位前なんですけど・・・」 一ヶ月前の朝のことを上司に話しました。 それにしてもアルト君は、いったいどんな改造をしていたのでしょう? コーナーはともかく、スープラやZの中間加速にしっかりついてくる アルトって・・・ いまだに謎です!でも本当なんです。 |
<教訓>軽ナンバーワンのスズキです |