バトル PART3





これは最近の話です。

普段通っている通勤経路から脇道に入ると、交通量の少ない道

があります。

ちょっとだけ遠回りになりますがその道はコーナーと直線がなか

なかいい感じで組み合わさり、走っていると楽しいんです。

ある日の帰り道のことです。

脇道に行く交差点の信号手前で、前を走っているユーノスロード

スター
に追いつきました。

後から見てみると、斜め出しの爆音マフラー・固めのサス・傾斜バー

付きのメッキロールバー・リヤスポレス…やる気マンマン仕様です。

そして赤信号で止まったら脇道方向にウインカーを出しました。


ちょっと追いかけてみるかな?


と、ウキウキしながらσ(^_^)もウインカーを出しました。

信号が青に変わって近所迷惑爆音車2台が発進します。

普通に走っていてもしょうがないし、パッシングするのもどうかな?

と思って、ロードスター君に急接近して存在をアピール!

ロードスター君はすぐに気がついたようです。

短めの直線から緩いS字を過ぎると長めの直線があります。

その先は直角右コーナーが控えてます。


<以下、ドキュメント風に>


S字を100Km位でクリアして直線になった途端、ロードスターの

マフラーから黒煙が一瞬出た。奴はアクセルを全開にしたようだ。

俺も反射的にMR-2のアクセルを3速のまま床まで踏みつける。

しかしワンテンポ遅れて加速したためロードスターとの差が開く。

同じNAだがロードスターは1600cc、MR-2は2000cc。

じわじわと差をつめる。

そして4速にシフトアップ!速度は約130Km

ほぼ追いついた時、見通しが良く道幅の広い右直角コーナーが

迫っていた。速度は約150Km

ブレーキを直前まで我慢して2台同時にフルブレーキ!

俺は4→3速とシフトダウン。路面が荒れているのでFタイヤが小刻み

にロックし「キョキョキョ」という断続的なスキール音が辺りに響く。

そして俺がブレーキを離しコーナーへ進入しようとした時、奴はもう

コーナーをクリアしていた。


は、速い!


コイツにはかなわない・・・直観的にそう感じた。

それでも、あせるな!あせるな!と自分に言い聞かしジワッっと

アクセルを開ける。

しかしMR-2のRタイヤは、こらえきれず流れ出す。

最小限のアクセルコントロールをしながらカウンターを当ててコーナー

をクリア。だが、奴との差はだいぶ開いてしまった。

短めの直線のあとはブラインドの左直角コーナーだ。


この距離じゃ追いつくのは無理だな・・・


そう思いながら俺は、次のコーナー手前でのブレーキングで差を

詰めるしかないと考えた。

この先の左コーナー手前は排水溝が横断している。

いつも攻める時はFタイヤが排水溝を通過してからブレーキングを

開始、3→2とシフトダウンする。


いつもよりブレーキを遅らせるしかない!


そう思いアクセル全開のまま排水溝に全神経を集中させる。

差をつめながらも追いつかず、コーナーが近づいてきた。


よし!もう少しだ!


そう思っていたところ排水溝のずっと手前でロードスターのブレーキ

ランプが点灯した。


!!


慌てて足をアクセルからブレーキに移しフルブレーキ!

突然だったのでブレーキロックしてしまった。


ギャギャギャ〜


MR-2は派手な音をたてながらロードスターのテールに迫る…


<ドキュメント風終り>


ブレーキで差を詰めるどころか突然のブレーキでオカマを掘りそうに

なってしまいました。

何とかぶつからずにすみましたがアセりまくりです。

そして左コーナーをクリアしてから考えました。

人や動物はいなかったし、対向車は来てなかったし・・・何だろう?

でもそれは次のコーナー手前でわかりました。

ロードスター君、ブレーキを踏むのが早すぎ!

コーナーリングも遅くはないけど速くもなぁ〜〜い!

最初の右直角コーナーを凄いスピードで曲がった人と同一人物

だとはとても思えない運転です。

それからは右に左に2台で楽しく走りました。

って、楽しかったのはσ(^_^)だけ??


それにしても最初の鬼のようなコーナーリングは何だったんだろう?

すべてのコーナーを同じように走れたら公道最強のような気がする

んだけどなぁ〜



<教訓>公道で飛ばし過ぎちゃダメよ〜ん


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