10年ちょっと前まで峠に車で走りに行ってました。

当時の愛車はトヨタスープラ(GA70)です。

弟はトレノ(AE86)の峠仕様に乗ってました。

同じ峠に兄弟で走りに行ってましたが、一緒に行くのではなく

峠でたまに会う事がある程度でした。

でもその日は土曜日で何故か一緒に峠へ行きました。

多分最初で最後だったような気がします。

峠に着くと土曜日の夜ということもあって、走り屋系の車でいっぱい

です。

オイルの焼けた匂い、マフラーからの爆音、タイヤのスキール音…

もう血が騒ぎます!騒ぎまくってます!

早速4点ハーネスに身体を任せ「スープラ発進!」

途中休憩しながら2時間ほど走ったでしょうか?

深夜になってくると走りに来た車が更に増えて、思うように走れなく

なってきました。

弟と話をして早めだけど帰ることに決めました。

そして帰り道、一般道に向かう途中で何やら赤いものを発見!


「ん?何だあれ?あっ!パトカーだ!」


そうです。検問が始まってました。

Uターンをして逃げようかとも思いましたが、今は悪い事をしている

わけではないのでそのまま検問を受けます。

検問をしている所で待っていると警官が近づいて来ました。

そして・・・


警官
「何だお前!こんな夜中に何してる!」



いきなり先制パンチをくらいました。


か〜すけ
「いやぁ…そのぅ…」


突然の攻撃に戸惑っていると。


警官
「どうせ走りに来たんだろ!一人で来たのか!」


そ、そうだ!いいことを思いついた!


か〜すけ
「ち、違うんですよ。弟に誘われて見に来ただけですぅ〜」


よし、よし、ナ〜イス♪


警官
「弟だぁ?本当かぁ?まぁいい、免許証!」


免許証と車のナンバーを控えられましたが無罪放免です。

後のほうにいる弟を待っていようと思いましたが、また何かあっても

困るのでさっさと先に帰りました。

家に着いて少したったら弟が帰ってきました。

弟は興奮気味に・・・



「兄貴!ひでーよ。峠に来たのを俺のせいにしただろ!」


当たりです。その通りです。



「俺がさぁ、兄貴に誘われて峠に来たって言ったら、警官に兄貴も

 同じような事を言ってたぞ!ってメチャメチャ怒られちったよ!」



そっかぁ、怒られちゃったかぁ〜


か〜すけ
「わりーわりー。ついつい言っちゃったんだよ・・・

 って、おめーも同じような事を言ってんじゃねーか!!」



まったくお茶目な似たもの兄弟です。



<教訓>自分が一番大事!



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