セリカLB PART3





足廻りを替える前に、友人の家でたむろっていた時の話です。

登場人物と会話が多いので「友人A・B・C・D」にしてあります。


友人A
「それにしてもさぁ、か〜すけは何でキップを切られないんだよ!」

友人B
「そうだよ!あんな車高短に乗ってるのによぉ〜」

か〜すけ
「へ、へ、へ、一回も切られたことがないんだぞ。凄いだろ?」

友人C
「だってさぁ、警察には止められんだろ?」

か〜すけ
「そうそう、止められるけどキップは切られないんだよなぁ」

友人A
「納得いかねぇよなぁ…俺なんかさぁ、止められたら必ずキップ
 を切られるぞ」

友人B
「Aの車って、何か違反してるっけ?ほとんどノーマルだろ?」

友人A
「それがよぉ、初心者マークとか免許不携帯とかつまんない事で
 キップを切るんだぜ。あったまくるよなー!」

友人C
「えっ?そんなんでキップを切られるんかよ!?」

友人A
「だから納得いかねーんだよ!か〜すけのセリカのほうがよっぽど
 違反してんだろ!なっ?」


<ここで説明します>


友人Aの車はホイール・タイヤのみを交換しています。

他はノーマルです。もちろん車高も落ちていません。

でも内装はオールチンチラのヤンキー仕様です。

「A」はアロハシャツ・45度サングラス・派手めの婦人用サンダルを

こよなく愛しています。

また眉毛はほとんど無くて、剃り込みがはいった頭はオキシドールで

脱色したリーゼント系です。

髪の毛は傷みまくっていてキューティクルなんて存在しません。

カサカサのにごった金色の髪の毛は、まるで使い込まれた真鍮ワイ

ヤーブラシみたいです。

車やバイクのプラグを思わずAの頭で掃除したくなる・・・

そんな髪の毛なんです。


<本題に戻る>


友人A
「みんなもさぁ、そう思わねーか?か〜すけがキップを切られなくて
 俺がキップを切られるって変だろ?なっ?」


みんなに同意を求めるように「A」が言います。

反応を伺うように「A」がキョロキョロする度に、頭の上の真鍮ワイヤー

ブラシが揺れています。

すると今まで雑誌を見ていて会話に加わっていなかった「D」が静かに

口を開きました。


友人D
「か〜すけはさぁ〜たしかに車は改造してるけど、見た目が真面目
 っぽいじゃん。でもよぉ、おめーは車はノーマルだけどおめー自身
 がフルチューンだからキップを切られんだよ!!」


その言葉に一同大きくうなずいて納得、納得。



<教訓>自分自身のチューンは程ほどに!



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